アフリカ大陸縦断者にとってスーダンはエジプトからエチオピアへ抜ける(逆も)避けては通れない国です。
しかし、観光情報の少なさやビザの高騰、外国人登録の面倒さから空路でエジプトからエチオピアに行き、スーダンを飛ばす旅行者が増えてしまっている現状があります。
スーダンに長期滞在する者の使命は、埋もれてしまっているスーダンの魅力を発掘することにあるのだと勝手に使命感に燃えた私は、スーダンの南北をひた走るのであった。
今回は、スーダン北部は北部州にあるヌビア人の人情溢れる小さな村アブリとワーワーにいった話である。
バックパッカーがよく滞在するスーダンの町は
・エジプトとの国境の町 ワディファルファ
・首都 ハルツーム
・エチオピアとの国境の町 ガダーレフ
・エリトリアとの国境の町 カッサラ
アブリとワーワーは、ワディファルファからハルツームに向かう途中にある町であるが、ワディファルファとの距離が近いがために旅行者が訪れない地です。
観光スポット
ソレブ Soulb遺跡
紀元前15世紀、新王国時代エジプト18王朝アメンホテプ3世によって建てられた神殿です。
保存状態もよく、束ねたパピルスが彫られた跡も残っている柱は見どころとなっています。
この遺跡はまったく観光地として整備されておらず、入場料徴収などの管理は島民がしています。
牛や羊が放し飼いされ、ナイルの豊かな水で畑は緑に茂っています。。
のどかな農村のなかに遺跡が溶け合う姿は時が止まっているように感じられ、訪れる者をゆったりとした歴史の中に優しく溶け込ませる場として一見の価値があります。
ソレブ遺跡の周辺にも小さな遺跡がたくさんありますが、他のヌビアの遺跡よりもここが一番保存状態が良いのでここだけみれば満足できます。
遺跡へのアクセス
アブリの村からハイエースで南にあるワーワー村にあるマリヤという川沿いの集落へ向かいます。料金は交渉制で、乗る人数によって値段が変わります。
マリヤ村から小型のボート船で30分ぐらいの島に遺跡があります。
船も値段交渉となります。スーダンのガソリン不足のため船を出すのを渋られ高額を要求されることもありますので、うまく交渉してください。遺跡をみるのに管理をしている島民に入場料を払います。
事前にアブリ村にある遺跡事務所で証明書をもらうと無料になるらしいが誰も教えてくれません。
幹線道路沿いにある村の目印。
アブリのアクセス方法
・ハルツームからの行き方
ハルツーム ジャクソンバス停
↓
オンドルマン スークリビヤ
↓
カンダーハルバス停
↓
ワディファルファ行き
運転手に事前にアブリで降りたいことを伝えないと素通りします。
・ワディファルファからの行き方
ドンゴラ行きのハイエースに乗車
運転手に必ず、アブリで降りたいことを事前に伝えること
じゃないと気づかぬうちに通過してしまいます。
降車目印は幹線道路沿いにあるアブリ村玄関口のガソリンスタンド。
ここから村までは車で10分ぐらい。ヒッチハイクかタクシーを利用。
ホテル情報
アブリには綺麗なホテルが一軒あります。
Magzoub nubian Traditional Guest House
宿泊料金は初め10ドルと言われたが交渉で7ドルまで下がりました。
なおSoulb遺跡の玄関口となるワーワー村にはホテルがないので滞在はアブリになります。
ナイル川沿いにあるきれいで静かなホテルです。
ナイルに沈む夕日を眺めてみてはいかがでしょうか。