スーダン人のたんぱく源は豆!美味しい豆料理がたくさん

食文化

人間が一日に必要なタンパク質の量は体重の1000分の1と言われています。
タンパク質は性質上、体に蓄えておくことができません。そのため体重70キロの人では毎日70グラムのタンパク質を摂取しなければなりません。
この蓄えの効かないタンパク質の性質からどの社会どの民族においてもタンパク源を確保するということが極めて重要となっているのです。

スーダンでは1日1ドル程度で生活している人が多くいます。
その人たちにとって肉は高価で毎日の食卓に並べるのは無理です。そんなスーダン人を支えるたんぱく源は豆類です。

乾燥地域でも栽培しやすい豆は古くからスーダン人の生活を支えてきました。

落花生(フール・スーダーニー)

アラビア語で落花生のことをフール・スーダーニーと言います。意味は「スーダンの豆」といった感じです。
この名前からも分かる通り落花生はスーダンで非常によく取れる豆です。

落花生は殻付きのまま茹でてそのまま食べたり、炒って乾燥させたものを食べたりもしますが、スーダンでは潰してペースト状にして調味料として使われることの方が多いです。

ペースト状にしたものはダクワと呼ばれています。

ダクワは、野菜と和えてサラダダクワにしたり、スープやソースなどのコクを出すために重要な調味料となっています。

ソラ豆(フール)

世界中で古くから食べられているソラ豆ですあ、スーダンでよく食べられるようになったのはパン食が広まった最近のこととされています。
柔らかくなるまで塩ゆでしたソラマメを軽くつぶし香辛料と塩で味付けし、塩辛いチーズを削りかけて焙煎していないゴマ油をかけたフールがスーダンの朝ごはんの定番として国民食となっています。
フールの味付けは家庭やレストランによって少しづつ異なっています。私は油少な目のレモン追加が好みです。

ヒヨコ豆(カブカベー)

ひよこのような形をした可愛い豆のヒヨコ豆は、スーダンのスナックの定番ターミーヤの材料です。
スーダンではカブカベーと呼ばれており、語感がおもしろいですね。

ゆでたカブカベーはスープに使われます。特にトマトソースとの相性はばっちりです。
すりつぶしてペースト状にしたカブカベーを油で揚げたターミーヤは老若男女を問わず広く人気があります。味も見た目も日本で言うコロッケに近い存在です。

レンズ豆(アダス)

光学の分野で使われるレンズは、このレンズマメに形が似ていることからレンズと名付けられました。
スーダンでレンズマメは下茹でや浸水の必要がなく調理が楽なため煮込み料理楽なための定番として使われます。羊肉と一緒に煮ることでレンズマメが羊のうま味を含み非常に美味しい煮込み料理ができます。

小豆(アダスィーヤ)

頻度はあまり高くありませんが、スーダンでは小豆も食べられています。
鉄分が多く血液の健康によいとされ、ラマダーンの断食後に食べられています。

日本のように砂糖で煮込んでいくのではなく、塩ゆでしたものをそのまま食べます。
甘い小豆に慣れている日本人には少し物足りなさを感じます。