【赤新月】イスラム教徒は輸血や献血はしてもいいのか解説します

イスラム教
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献血が趣味な人も多いですよね。
私も献血が好きで、若いころは時間があるときに献血をしていました。

献血回数が10回、30回、50回、70回、100回になると記念品をいただけます。
私の献血回数は9回で、あと1回行くと記念品がもらえます。
ところが、海外に渡航歴があると献血に制限が加わります。スーダンはマラリア流行地域に指定されているため1年未満の滞在で1年間、1年以上の滞在で3年間献血ができなくなってしまいます。
スーダンに居住しているので10回の記念品を貰えずに何年も経ってしまっています。

イスラム教徒は輸血や献血は可能か

イスラーム教徒は、輸血も献血も問題なくできます。
これはクルアーンのなかに輸血や献血を禁止する記述がなく、神様からいただいた命を大切にするイスラーム教において治療行為は制限されるものではないからです。

むしろ献血は病気で困った人の役に立つ行為ですので、サダカ(喜捨)とみなされています。イスラーム圏で献血をお願いするとすぐに血が集まったという話を赤十字の人が言っていました。

しかし、血を口から直接飲むことは禁止されています。

「あなたがたに禁じられたものは、死肉、(流れる)血、豚肉、アッラー以外の名を唱え(殺され)たもの、絞め殺されたもの、墜死したもの、角で突き殺されたもの、野獣が食い残したもの、(ただしこの種のものでも)あなたがたが止めを刺したものは別である。」第5章(食卓章)第3節

献血するならイスラム教徒の血が良い

イスラム教では、体内に取り入れたものが肉体に影響を及ぼすとされています。
そのため、ハラームな豚肉やアルコールや麻薬を摂取している人の血は、禁止されているものが混じっていると考えることができます。

私はできることなら避けたいです。

しかし、輸血でどのような血が使われているかわからないですよね。
このハラーム(禁止されているもの)とハラール(許されたもの)の中間にあたるどちらかわからないものをシュブハといいます。

輸血に使われる血は、誰の血が使われているのかわかりませんから、シュブハと言っていいでしょう。

もし、輸血された血が穢れていたら?

アッラーは非常に寛大で寛容なお方です。もし輸血された血にイスラームで禁止されたものが混じっていたとしても問題はないでしょう。
これは、輸血だけに当てはまることだけではありません。

もし食べるものがなく餓死しそうなときは、豚肉を食べたりお酒を飲んだりすることも許されます。
イスラムではアッラーからいただいた命を大切にします。そのため輸血もこの規定にあてはまると考えられるため問題ありません。
よくイスラーム教徒はアルコール消毒できないと誤解されますが、アルコール消毒も問題ありません。

イスラームは人を縛り付けるものではなく、よりよく生きるための教えなのです。

赤十字ならぬ赤新月

日本で献血といえば赤十字ですが、十字架はキリスト教を連想させるためイスラム圏では三日月を採用しています。
名前も赤十字(Red Cross)ではなく赤新月(Red Crescent) といいます。

イスラム圏でも広く献血のボランティアがおこなわれています。