イスラム教徒が酒を飲まない理由【でも守らない人が多いのはなぜか】

イスラム教
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イスラムに改宗する前、お酒がとても好きでした。
飲みすぎることもしばしばで、外で眠ってしまい財布を盗まれたこともあります。
イスラムにおいて、お酒は理性を失わせるものとして飲酒はもちろん製造や販売など一切のかかわりを禁止されています。

お酒をやめた今だからこそ、お酒の害悪性がわかってきて、やめてよかったと思っています。

クルアーンにみる「飲酒」

イスラーム=神に絶対帰依するもの でしたね。神の言葉であるクルアーンに沿って生きることがイスラム教徒です。
クルアーンでのお酒に関して年代別に記述をみていくとある発見をします。

・まず、お酒に関する啓示が下されたのはメッカにいる時代のことです。

またナツメヤシやブドウの果実を実らせて,あなたがたはそれから強い飲物や,良い食料を得る。本当にその中には,理解ある民への一つの印がある。クルアーン16章 蜜蜂章67節
ここでの強い飲み物は発酵具合によりアルコールが含まれていたとされています。つまりこの啓示が下されたときには、飲酒は禁止ではなかったということになります。


・次に下された啓示はメディナに移住したのちのことです。

かれらは酒と,賭矢に就いてあなたに問うであろう。言ってやるがいい。「それらは大きな罪であるが,人間のために(多少の)益もある。だがその罪は,益よりも大である。」またかれらは,何を施すべきかを,あなたに問うであろう。その時は,「何でも余分のものを。」と言ってやるがいい。このようにアッラーは,印をあなたがたに明示される。恐らくあなたがたは反省するであろう,クルアーン2章 雌牛章219節
ここでは、お酒は悪いものだとしつつも、多少なら良いとされています。


・次が、お酒を飲み礼拝した男が、クルアーンの読誦を間違えたときに預言者に啓示されたものです。

信仰する者よ,あなたがたが酔った時は,自分の言うことが理解出来るようになるまで,礼拝に近付いてはならない。クルアーン4章 婦人章43節


・そして酒におぼれる人間に神は最終的に飲酒を禁止しました。

90.あなたがた信仰する者よ,誠に酒と賭矢,偶像と占い矢は,忌み嫌われる悪魔の業である。これを避けなさい。恐らくあなたがたは成功するであろう。 91. 悪魔の望むところは,酒と賭矢によってあなたがたの間に,敵意と憎悪を起こさせ,あなたがたがアッラーを念じ礼拝を捧げるのを妨げようとすることである。それでもあなたがたは慎しまないのか。クルアーン5章 食卓章90・91節

このように神は、お酒が人間にとって多少は有益だとしつつも、その害悪性の強さが人間にはコントロールできるものではないとしています。

酒は酔わなかったら飲んでいい?

よく、イスラム教徒のなかで酔わなかったらお酒を飲んでもいいという人がいますが、これは間違いです。
彼らはその根拠にクルアーンで、禁止される前の啓示を持ち出し、理屈を捏ねようとします。
しかし、食卓章のなかで完全と飲酒を避けなさいと啓示されています。

アラビア語で酒類のことを「ハムル」といいます。たくさん飲むと酩酊を及ぼす飲み物は、何であっても、ごく少量であっても禁止されています。

アーイシャ(彼女の上にアッラーのご満悦あれ)はこういいました。

「アッラーの使途(彼の上に祝福と平安あれ)はビトゥァ(はちみつから作られた飲み物)について訊ねられ、こう言いました。”沢山飲めば酩酊を及ぼすような飲料物は、全て非合法である。」アル・ブハーリーとムスリムの伝承

アーイシャ(彼女の上にアッラーのご満悦あれ)は預言者の第三の妻で、多くのハディースを残しスンナ派で尊敬されるお方です。

このことから、料理酒や調味料に含まれるアルコールも禁止となっています。

もし、飲酒が見つかったら

飲酒は以下の証言で成立します。

  • 飲酒した自白
  • 常識をもったイスラム教徒2人の証言

飲酒の刑罰は鞭打ち40回です。
刑を受けても改善されない場合、4回目の刑罰では死刑を宣告することもできるようになります。

飲酒常習者は来世でどうなるのか

見つからなければ刑罰から免れるから飲酒してもいいと思うかもしれませんが、イスラム教徒は死後の世界の方を重要視しています。現世は来世の準備期間です。誰かに見つからなくとも神様は知っているので、罪と罰からは逃げられません。

現世で飲酒をし悔悟しない者は、来世でそれに口を付けることはないとされています。
飲酒を悔悟しなければ地獄に落ちるとされています。