イスラムに改宗する前、お酒がとても好きでした。
飲みすぎることもしばしばで、外で眠ってしまい財布を盗まれたこともあります。
イスラムにおいて、お酒は理性を失わせるものとして飲酒はもちろん製造や販売など一切のかかわりを禁止されています。
お酒をやめた今だからこそ、お酒の害悪性がわかってきて、やめてよかったと思っています。
クルアーンにみる「飲酒」
イスラーム=神に絶対帰依するもの でしたね。神の言葉であるクルアーンに沿って生きることがイスラム教徒です。
クルアーンでのお酒に関して年代別に記述をみていくとある発見をします。
・まず、お酒に関する啓示が下されたのはメッカにいる時代のことです。
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・次に下された啓示はメディナに移住したのちのことです。
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・次が、お酒を飲み礼拝した男が、クルアーンの読誦を間違えたときに預言者に啓示されたものです。
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・そして酒におぼれる人間に神は最終的に飲酒を禁止しました。
このように神は、お酒が人間にとって多少は有益だとしつつも、その害悪性の強さが人間にはコントロールできるものではないとしています。
酒は酔わなかったら飲んでいい?
よく、イスラム教徒のなかで酔わなかったらお酒を飲んでもいいという人がいますが、これは間違いです。
彼らはその根拠にクルアーンで、禁止される前の啓示を持ち出し、理屈を捏ねようとします。
しかし、食卓章のなかで完全と飲酒を避けなさいと啓示されています。
アラビア語で酒類のことを「ハムル」といいます。たくさん飲むと酩酊を及ぼす飲み物は、何であっても、ごく少量であっても禁止されています。
アーイシャ(彼女の上にアッラーのご満悦あれ)はこういいました。
アーイシャ(彼女の上にアッラーのご満悦あれ)は預言者の第三の妻で、多くのハディースを残しスンナ派で尊敬されるお方です。
このことから、料理酒や調味料に含まれるアルコールも禁止となっています。
もし、飲酒が見つかったら
飲酒は以下の証言で成立します。
- 飲酒した自白
- 常識をもったイスラム教徒2人の証言
飲酒の刑罰は鞭打ち40回です。
刑を受けても改善されない場合、4回目の刑罰では死刑を宣告することもできるようになります。
飲酒常習者は来世でどうなるのか
見つからなければ刑罰から免れるから飲酒してもいいと思うかもしれませんが、イスラム教徒は死後の世界の方を重要視しています。現世は来世の準備期間です。誰かに見つからなくとも神様は知っているので、罪と罰からは逃げられません。
現世で飲酒をし悔悟しない者は、来世でそれに口を付けることはないとされています。
飲酒を悔悟しなければ地獄に落ちるとされています。