イスラム教徒が悪夢をみてしまったら?怖い夢は悪魔のせい?

イスラム教

ハディースにみる悪夢と吉夢

イスラム教において預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)は、神様と同じような崇拝をされるような扱いをされず、あくまで神様からメッセージを受け取った一人の人間として扱われます。もちろんイスラム教徒は彼を尊敬し、愛しています。そして、人間らしいエピソードが言行録ハディースの中には、見て取ることができます。

普段、人間は良い夢や悪い夢をみることがあります。
そのエピソードを誰かと共有したり、夢占いをして楽しむこともありますね。夢というものは現在でも完全に解明されたわけではなく、不思議な現象として人を惹きつけます。

昔の人も同じように夢を不思議に思いつつ楽しんでいたのでしょう。ハディースのなかに悪夢と吉夢をみたらどうしたらいいのかという面白いエピソードがあります。

アブー・カターダ(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました。「私は預言者ムハンマド(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)が、こう言うのを聞きました。 “よい夢はアッラーからのものである。ゆえに好ましい夢を見たならば、好きな者以外にはそのことは語ってはならない。そしてもし悪夢を見たならば、アッラーにその悪とシャイターン(悪魔)からの悪に対するご加護を乞い、3回唾を吹くのだ。そしてそれを誰にも話してはならない。そうすればその悪夢は彼を害することはないであろう。”」アル=ブハーリーとムスリムの伝承
ジャービル(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました。「悪夢を見たら、左側に向かって唾を3回吹くのだ。そしてアッラーに、シャイターンに対するご加護を3回乞うがよい。そしてそれまでとは逆向きに寝よ。」ムスリムの伝承

このように、預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)は夢について語っています。当時の人々が夢について考えていたと思うとなんだかほっこりします。

悪い夢をみたら

イスラム教では悪い夢は、悪魔のいたずらだと考えられています。
もし、悪夢をみてしまったらムスリムは以下のことを行うと良いとされています。

  • 悪夢の内容を人に話さない
  • 左側に3回唾を吐く(軽くでよい)
  • 神に悪魔に対する加護を3回乞う(アウーズビッラーヒミナッシェイターニラジーム)
  • 寝てた方向と逆向きに寝る
  • できるなら起きて礼拝する
ジャービル・ブン・アブドッラー(彼らにアッラーのご満悦あれ)は言いました。「ある男が預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)のもとに来て、言いました。“アッラーの使徒よ、夢で自分の首が切られるのを見たのですが。”すると預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は笑い、こう言いました:“あなた方の夢の中でシャイターンがいたずらをしたら、そのことを人に話すのではない。”」ムスリムの伝承

良い夢をみたら

イスラム教では良い夢は、アッラーがくださったものと考えられています。
もし良い夢をみたらムスリムは以下のことを行うと良いとされています。

  • アッラーに感謝する
  • 身近にいる大切な人に良い夢の話しをする
アブー・サイード・アル=フドゥリー(彼にアッラーのご満悦あれ)は、アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)がこのように言うのを聞きました。「よい夢を見たならば、それはアッラーからのものなのである。ゆえにそれに関してアッラーを讃え、その夢について(人に)語るがよい。」アル=ブハーリーの伝承