【ハラール】イスラム教徒が行う屠殺方法解説!

イスラム教

近年、安心安全な食品として注目されるハラールフード。
今回は、ハラールなお肉についてみていきます。

ハラールとは

ハラールとは、アラビア語で「許されている」という意味です。禁じられているもの以外はだいたいがハラールなものだと思っていいでしょう。
一方ハラームとは、「禁じられているもの」という意味で、非合法なものです。

  • ハラール=OK
  • ハラーム=NG

それでは、ハラールなお肉とはどのようなお肉なのでしょうか。

日本人が屠った肉はほぼ食べられません

ハラールのお肉は屠殺人に指定があります。
食用として認められるのは、イスラム教徒と経典の民(キリスト教・ユダヤ教)が屠った肉のみです。
これらの信徒ではない日本人が屠った肉はハラールではなく、食べることができません。

屠殺人の性別は問われませんが、酩酊状態・精神に異常がないことが条件となります。

日本の屠殺方法は認められない

日本の食肉は、気絶させてから失血させるノッキングという手法がとられています。
これがイスラム教の考えと合わないと考えられています。

イスラムにおける屠殺は、頚動脈と頚静脈の両方、あるいはその一方を含む喉と食道を切断することにより屠ることです。
大事なのは、この切断が生きている状態で行わなければならないということです。

つまり、ノッキングで失神している状態が生きているとみなされない可能性があります。
クルアーンにはこう書かれています。

かれがあなたがたに,(食べることを)禁じられるものは,死肉,血,豚肉,およびアッラー以外(の名)で供えられたものである。だが故意に違反せず,また法を越えず必要に迫られた場合は罪にはならない。アッラーは寛容にして慈悲深い方であられる。クルアーン2章 雌牛章173節

ノッキングが死んでいると見做された場合これは死肉に当てはまります。イスラム圏では生きたまま頸動脈を切る方法で屠殺しています。

正しい屠殺の条件まとめ

イスラム教で正しいとされる屠殺方法は以下の通りです。

  • 屠殺人はムスリムか経典の民で、精神に異常がない人物であること。
  • その生き物がまだ生きている状態で喉と食道の頸動脈を切断し、血液を抜くこと。
  • 屠殺の際には神に感謝して「ビスミッラー」と唱えること。
  • 鋭利な刃物を用いて苦痛なく屠ること。

これに則さない肉は食べることにそぐわない肉になります。

屠殺で行うのが望ましいこと

以下のことは、行わなくても非合法とはなりませんが推奨されることです。

  • 屠殺前に刃物をよく研ぐ
  • 連続で屠殺するときは刃物に血が付いていないようにする
  • 屠殺前に刃物をみせない
  • 息絶える前に皮をはいだり切ったりしない
  • ラクダ以外の動物は左を下にして横たわらせ切ります
  • ラクダは立たせたまま刃物で突きます
  • 動物をキブラの方向に向けること
シャッダード・ブン・アウス(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました。「私はアッラーの使徒ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)から2つのことを教えてもらった。”アッラーは全てにおいて善行をお命じになられた。それで殺生するときにはよき殺生をし、屠殺するときにもよき屠殺をするのだ。刃物を研ぎ、犠牲が感じる痛みを和らげよ。ムスリムの伝承