【スーフィー教団】スーダン新婚旅行の聖地カッサラを巡る旅

スーダン観光

日本で初めて新婚旅行をしたのは坂本龍馬とおりょう夫妻だと言われています。
鹿児島県霧島市の塩浸温泉を訪れています。京都・寺田屋で伏見奉行所の役人に襲われ傷を負った龍馬の療養も兼ねてのハネムーンだったようです。
日本で新婚旅行ブームは戦後、国鉄の熱海行の特急列車が運行を開始してからだそうです。熱海はハネムーンの聖地と言われていました。

観光資源の少ない国といわれるスーダンですが、新婚さんは日本同様にハネムーンを楽しみます。
スーダン新婚旅行の聖地はスーダン東部のエリトリアとの国境の町カッサラです。

カッサラが新婚旅行の聖地となっているのは、タカ山という変な形をした岩山があるからです。
国土のほとんどが砂で平坦なスーダンでは、山をみることが非日常の光景です。
またカッサラののどかで落ち着いた雰囲気が好まれています。

観光スポット

タカ山

カッサラのシンボル的な岩山です。標高は1000mと高くはありませんが、岩山なので登頂まで5時間ぐらいかかります。日中は暑くなるので登る方は朝早く出発して、飲料を多めに携行してください。山頂からの眺めは最高です。
スーダン人はこの奇岩を神が与えてくれたと考えています。

タカ山の麓は山を見ながらコーヒーを飲めるお店が並んでいます。
粗びきコーヒーの濃厚な味を楽しめます。
スーダンの新婚さんはタカ山を眺めながら甘いコーヒーでスイートな時間を楽しみます。イスラム圏であってアフリカでもあるスーダン、男女の付き合いも夫婦であればオープンです。

夕日に染まる土壁の美しさ

ハトミーヤモスク

ハトミーヤとは、親エジプトのスーフィー教団です。ミールガニー派ともいわれています。
マフディー派の人々をアンサールと呼び、スーダンの二大勢力となっています。
スーフィズム(イスラム神秘主義)は、9世紀頃に始まったイスラム教の世俗化・形式化を批判する運動で、修行により自我を脱し神との合一を目指します。有名な修行は回線舞踊です。

ハトミーヤモスクはハトミーヤ派のモスクで150年の歴史があります。スーフィーには導師とよばれる修行を先導する人がいて、崇拝の対象になることがあります。
このモスクには導師の墓があり、多くのスーフィーが訪れます。

ガッシュ川

カッサラは年間の降雨量約300mmの地域で首都の3倍雨が降ります。
乾季と雨季が明瞭に分かれています。雨季にはガッシュ川がたびたび氾濫し、この地では伝統的な洪水灌漑が行われてきました。しかし乾季になると、ガッシュ川は完全に枯れ上がってしまいます。
乾季のガッシュ川は、露天コーヒーが集まる憩いの場となります。

カッサラへのアクセス

ハルツームから東に500㎞
ハルツームミナブリバス停から直通バス、所要10時間
途中、食事とトイレ休憩があります。バスは朝のみ、満員になり次第出発します。

カッサラは多様な部族社会

スーダンは200の部族を超える多様な部族社会です。首都ハルツームでは、部族を感じることはほとんどありませんが、地方に行くと部族の多様性を感じることができます。
カッサラはエリトリアとの国境の町であり、メッカ巡礼のルートにあり、東はアラビア半島、西アフリカから往来がありました。年間降雨が多く土壌が豊かなカッサラは人の定住に向くため、入植者が多く部族構成に多様さがあります。
先住民ではない流入部族も1956年の独立前にスーダンに居住していたため、スーダン国籍を有しています。

ベジャ…エリトリアから現在のカッサラ州北部の地域にかけて居住する。ビシャリン、アマラル、ハデンドゥワ、ベニ・アメル、ハレンガの5グループある。それぞれ異なった系譜認識のうえに立ち、戦争時にも同盟を組むことはめったにない。一つの言語トゥ・ベダウィ(ベジャ語)を話すのでベジャ人と呼ばれる。天パが特徴的。

シュクリア…カッサラ州南部からゲジラ州の地域にかけて居住

ベナミール…約500年前にアラビア半島からエリトリア・スーダン国境付近に住み着いた。

ラシャイダ…遊牧民族、150年ぐらい前にサウジアラビア王国からきた。近隣国に居住するラシャイダ族のネットワークを活用した密輸を行っている。

ハウザ…農耕民族、150年前ぐらいにナイジェリアからきた。これは、ナイジェリアからメッカへの巡礼に行き帰り道のカッサラで何らかの理由で入植したとされている。

どことなく服装や顔つき、容姿が異なっていますのでその違いがわかるとおもいます。

まとめ

ハルツームでは感じることのできない、スーダンの多様性を感じることのできる町カッサラ。
タカ山をシンボルに新婚旅行の聖地とされ、どことなく甘い匂いが立ち込めます。
魅力たっぷりなカッサラにぜひ赴いてみてください。