【自然世界遺産サンガネーブ】スーダンの港町ポートスーダン

スーダン観光

砂漠のイメージのあるスーダンですが、エメラルドグリーンの美しい紅海に面した港町ポートスーダンは、スーダンの物流を支える交易の拠点であるだけでなく、スキューバダイビングやカジキフィッシングといったマリンスポーツを楽しめる穴場スポットとなっています。

さらに、サンガネブ海洋国立公園とドゥンゴナブ湾ムッカワル島国立公園が2016年に世界遺産に登録されました。

観光でぜひ訪れてほしいポートスーダンですが、部族間の争いも発生し死者も出ています。2020年2月にポートスーダンを旅行した際は特に危険を感じることはありませんでしたが、当地を訪問される際は外務省の安全情報や現地のニュースサイト等を利用して安全情報の収集につとめてください。

観光スポット

サンガネブ国立公園

2016年に世界遺産に登録された紅海唯一の環礁で、エメラルドグリーンの海と色鮮やかなサンゴが美しい自然遺産です。
素潜りでも楽しめるほど透明度が高く、豊富な魚類が生息しています。しかし、近年は海水温の上昇で珊瑚が死滅してしまっていてかつての美しさは面影を失ってしまっています。写真の黒いのは枯れてしまった珊瑚です。色鮮やかな珊瑚を期待していくと残念ながらガッカリする世界遺産です。

ただし、環礁は陸地からかなり離れた場所にあるので360度見渡せる水平線は、地球の壮大さを感じさせてくれます。そんな環礁でゆったりとした贅沢な時間を独り占めしてみてはいかがでしょうか。

ポートスーダンの町からエンジンボートで2時間以上行った洋上に管理事務所があり、管理人が泊まり込みで管理しています。
サンガネーブ行き用のボートはなく、魚市場(現地語でスィガーラ)近くの船着き場にあるボートの運転手にサンガネーブに行きたいことを伝えれば行ってくれる人もいます。値段は交渉制ですが、必ず値切ってください。また同乗者がいれば一人当たりの値段も少なくすみますのでSNSなどで同伴者を探すのも一つの手です。
かなり沖まででますので船はかなり揺れます。乗り物酔いをする人は酔い止めを準備し、服用してください。また飲用水と食料を大量に積まないと何かあった時には死ぬので注意してください。

動いているボートから釣り糸を垂らして泳がせれば、マグロやカジキフィッシングがかかります。釣り好きな方はこの二つを併せて楽しむことが出ますのでおすすめな観光スポットです。
環礁で泳いだ後は、管理事務所のシャワーを借りられます。

ドゥンゴナブ湾・ムッカワー島海洋国立公園

サンガネブとともに世界遺産に認定されています。
24万haがその範囲で広範囲が世界遺産認定されています。ポートスーダンから北へ道なき道をいくと村民1200人ほどのドンゴナーブ村があります。レッドシーリゾート前の道をさらに北へ行った場所にあり、公共交通はありません。タクシーを交渉するしか行く手段がなく、観光整備がまったくされていない場所なので訪問難易度の高い世界遺産です。
ドゥンゴナブとはジュゴンの住む場所という意味で、このあたりにはジュゴンが生息しているそうですが、毎回みられるとも限らないので運次第ですね。
私の訪問したいけど訪問できていないスーダンの場所の一つです。

魚市場スィガーラ

ポートスーダンを訪れた人が必ず行くのが魚市場スィガーラです。

魚市場とレストランが隣接した場所で、紅海の恵まれた漁場で採れる魚介類を味わうことができます。
温暖な海なので、沖縄で採れる魚と同種なものが水揚げされます。特に高級魚ハタ科がたくさんとれ、なかでもキジハタは絶品です。日本で買うよりも安く買えますので市場で買ってホテルで調理するのもいいですね。
魚市場へはポートスーダン市内からリキシャで10分ほどです。リキシャの運転手には「スークサマク」、もしくは「シィガーラ」といえば連れて行ってくれます。だいたい50セントぐらいが運賃の相場です。

また世界遺産サンガネーブへ行く場合もこの市場近くから船がでていますので交渉してみてください

洋上の水族館

魚市場からちょっと洋上に出た場所に、洋上の水族館があります。水族館と言ってもガラス張りの建物を沈めただけですが、話のタネにはなる場所です。入場料は20ポンドと格安ですが、ボートに乗らないと行けない(浅瀬を歩いて行けば歩いて行くことも可能)のでボート代が高くつきます。

ちょっと足を延ばして ジーニーの住む地・スワキン

ポートスーダンからバスで1時間南にある町スワキンは、ジン(ジーニー)の住む町として知られています。

ジンとは、アラブ世界で人ではないのに人のような思考力をもつとみなされる存在、精霊・妖怪・魔人などの総称です。特に有名なのでアラジンと魔法のランプのジーニーです。
イスラム教徒はクルアーンでジンの存在を否定されていないため、人々はジンの存在を信じています。

スワキンはもともと奴隷貿易とアフリカからのメッカ巡礼の船が出ていたため栄えていた場所でしたが、奴隷交易がなくなり、メッカの巡礼も飛行機が主流となってどんどんと廃れていきました。しかし珊瑚礁で作られた街並みの美しさや、港としての地理的な重要性からトルコが資金援助をし一部が復元され珊瑚礁でできた建築をみることができるようになりました。

現在でもメッカ巡礼の船がここスワキンからでていますが、巡礼ビザがないと乗れませんので一般の旅行客は残念ながら使えません。

ポートスーダンへのアクセス

ハルツーム・ミナブリバス停からバスで13時間かかります。スーダンでは夜間のバスの運行が禁止されているため、バスの出発は早朝のみとなっています。バスチケットは前もって買っておくことをおすすめします。

ポートスーダンには比較的新しい国際空港があります。首都ハルツームからBadr Airlineという国内線で約1時間です。一日に1~2本ほど飛んでいます。

私が利用した2020年2月21のチケット料金はハルツーム⇔ポートスーダンの往復で110ドルでした。機内食も簡単な軽食がでますので値段の割には使いやすい路線だと思っています。

なおスーダンの国内線の発着は国際線ターミナルと場所が異なりますので注意してください。ハッジュ用搭乗口を利用しており、国際線建物から車で5分ほどの建物です。

宿泊

レッドシーリゾート

ポートスーダンのリゾートホテルといえば、ここ一択です。外国人観光客向きのロッジ型ホテルで、市内から北に30キロ離れた場所にあり、公共交通はなくタクシーを利用していきます。タクシー相場は10ドルです。

宿泊施設はロッジ形式で室内にはベッドと棚しかありませんが、内部は清潔です。トイレとシャワーは別の建物にあり、海沿いにもかかわらず真水がでるので泳いだ後にはありがたいです。

このホテルは市内から離れた海沿いにあるので静かでよいのはもちろん、食事がとても美味しいです。一泊の値段が40ドルと高めに設定されていますが、3食付きで飲み物も飲み放題です。

市内には安い宿泊施設が数多くありますが清潔感はありませんし、水道から塩水がでたりします。安いホテルを探すときはタクシーの運転手に聞くのが一番です。なおスーダンは男女で一部屋を使おうとすると結婚証明書の提示を求められることが多いので注意してください。
最終手段は運転免許証をだして、これが証明書っていって納得させるという手もあります。

まとめ

美しい世界遺産の海と美味しい魚が味わえるポートスーダンは砂漠の中のオアシスだといえるでしょう。
アクセスはよくありませんが、だからこそ美しい世界遺産は心に残るのでしょうか。
ぜひ訪れてほしいスーダンの観光地です。