日本語で「?」や「!」を使うのは間違いなのか

日本語教育

「?」と「!」とは

英語で「?」は、question markと言いますが、日本語では「疑問符」と言います。

また、「!」は、exclamation markと言い、日本語では「感嘆符」と言います。

疑問符と感嘆符は、書き手が表現したいことを強調できる便利な表記ですね。
ところが、この疑問符と感嘆符は元来日本語にない表記のようです。日本語になかった表記を日本語の中で使って良いのか悪いのかがわからないですね。
この疑問は文部科学省が出している答申のなかに答えがあります。

文部省の見解

日本語での感嘆符と疑問符の使用の見解が文部省によって出されています。この見解は、戦後すぐの1946年3月(昭和21年)に出された古いものですが、現在でも有効となっています。
くぎり符号の使ひ方〔句読法〕(案)昭和21(1946)年3月・文部省教科書局調査課国語調査室(原文縦書き・旧字体)

疑問符についてはこのような記述があります。

  1. 疑問符は、原則として普通の文には用ひない。たゞし必要に応じて疑問の口調を示す場合に用ひる(例1)。
    例1)「えゝ?なんですつて?」
  2. 質問や反問の言葉調子の時に用ひる(例2)。
    例2)「さういたしますと、やがて龍宮へお著きに なるでせう。」
    「龍宮へ?」
  3. 漫画などで無言で疑問の意をあらはす時に用ひる(例略)。

感嘆符についてはこのような記述となっています。

  1. 感嘆符も普通の文には原則として用ひない。たゞし、必要に応じて感動の気持をあらはした場合に用いる(例1)。
    例1)「ちがふ、ちがふ、ちがふぞ!」
  2. 強め、驚き、皮肉などの口調をあらはした場合に用いる(例2)。
    例2)放送のとき、しきりに紹介の「さん」づけを止して「し」にしてくれといふので、よくきいてみると、なんと、それは「氏」ではなくて「師」であつた!

文部科学省見解まとめ

どちらにも共通するのは、原則として日本語の文には用いないということです。
しかし、どちらにも必要に応じては使用しても構わないとあり、例文まで載せられています。

つまり、使用についての正解も不正解もないということになりますね。

義務教育ではどうなっているのか

国語教育

国語教育では、文部科学省の「くぎり符号の使ひ方〔句読法〕」を踏襲しているため、文章の末尾に「?」と「!」をつけるとは絶対に教えていません。
ところが、教科書に掲載される小説や童話のなかには「?」と「!」を使用しているものが存在します。
作者の文章を勝手に改変することは許されませんので、文章の途中に「?」と「!」が登場することになります。

「?」と「!」は、原則使われないとされているのに、教材には使われているという矛盾が生じています。

英語教育

「?」と「!」は、外来語からきている表記なので、もちろん英語教育のなかで使用します。

ところが「Are you fine?」を日本語に翻訳しろというときに「あなたは元気ですか。」にするのか「あなたは元気ですか?」にするのかという疑問が生じてきますね。
この場合、どちらでも正解でしょうね?

日本語が母国語ではない人への日本語教育

日本語を外国人に教えるときに、疑問符と感嘆符はつけないと教えています。
ただし、使っても間違いではないことも同時に伝えています。なぜなら彼らがよくみるアニメや漫画は疑問符と感嘆符だらけだからです。
もし、テストで「?」や「!」がついていても減点していません。