アッサラームアレイクム
イスラム教徒の一日の礼拝回数をご存知ですか。 そうです、一日に5回ですね。 でもこの5回という回数は、イスラム教徒が毎日行う義務の礼拝の回数です。
この義務の礼拝の回数によってイスラム教徒は一日に5回礼拝すると思われています。例えば、日本の社会科の教科書にもイスラム教徒は一日に5回礼拝をしますと書かれています。しかし、この記述は正確に言うと正しくありません。なぜならこの回数はあくまで義務の礼拝回数だからです。イスラム教では、義務の礼拝以外にも任意(スンナ)の礼拝をすることが推奨されています。だから、一人一人によって1日の礼拝回数が違ってきます。
このページではそんな任意(スンナ)の礼拝についてみていきたいと思います。
Contents
色々なスンナの礼拝
イスラム教徒が、義務の礼拝以外にどのような礼拝をしているのかみていきましょう。
- アッ=スナン・アッ=ラワーティブ(義務の礼拝に付随)
- タラウィーフ(ラマダーン月の集団特別礼拝)
- イスティハーラの礼拝(決断や選択をアッラーに仰ぐ)
- 日食や月食の集団礼拝
- イードの集団礼拝
- 完全に任意の礼拝
- タヒイヤト・アル=マスジド(モスクにおいて、腰を下ろす前に行う2ラカ―の礼拝)
- ドゥハーの礼拝
- 雨乞いの集団礼拝
これらは主要な任意の礼拝です。そもそも礼拝は神様と結びつく信仰行為です。礼拝をすることは神様から与えられた恩恵ですから、神様と深い結びつきを求め任意の礼拝にも励んでいます。
アッ=スナン・アッ=ラワーティブ(義務の礼拝に付随)
アッ=スナン・アッ=ラワーティブとは、義務の礼拝の前後に行う任意の礼拝のことです。
タラウィーフの礼拝
タラウィーフの礼拝は、ラマダーン月のイシャーの礼拝(就寝前の礼拝)が終わりファジュルの礼拝(明け方の礼拝)の前までに行われる任意の礼拝です。
イスティハーラの礼拝(決断や選択をアッラーに仰ぐ)
イスティハーラの礼拝とは、人生において決断や選択をしなければならなくなったときにどの選択肢を選ぶのが最良なのかを神様に尋ねるために行う礼拝です。
日食や月食の集団礼拝
日食や月食が起きるときに行う礼拝です。モスクで集団で行うのが良いとされています。アザーンはありませんが、何時に日食あるいは月食の集団礼拝をしますという通知が告げられます。
イードの集団礼拝
イードの集団礼拝は、ラマダーン明けの初日と、犠牲祭の日に行われる集団礼拝です。
完全に任意の礼拝
特に特定の時間や目的がなくても任意の礼拝は有効です。
タヒイヤト・アル=マスジド
タヒイヤト・アル=マスジドとは、モスクの中で腰を下ろす前に行う2ラカ―の礼拝のことです。
ドゥハーの礼拝
ドゥハーの礼拝とは、陽が出てからだいたい15分後、地上から1mほどあがったぐらいに行う礼拝のことです。
最低2ラクア行いますが、上限はありません。
雨乞いの礼拝
雨乞いの礼拝とは、雨が降らずに旱魃に困った際に行う集団礼拝です。イマームは礼拝の前に説教することが推奨されます。