人間生きていると、おならやあくびやげっぷをしますよね。
そこで気になるのがマナーです。知らず知らずにマナーに反していると恥ずかしいですよね。
イスラム圏で「あくび」「おなら」「げっぷ」はどう考えられているのか考えてみたいと思います。
あくびは悪魔が入ってくる?
あくびをすると必ず手で口を隠しなさいと言われます。
これは、あくびは悪魔の仕業で、あくびをさせて体の中に入り込もうとしているからだとされています。
預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)言行録ハディースにこう書かれています。
アブー・フライラ(彼の上にアッラーのご満悦あれ)によれば、アッラーの使途ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)は言いました。「あくびは悪魔からのものである。ゆえにあくびをしたいときは、できるだけ抑えるようにせよ。」アル・ブハーリーとムスリムの伝承
アブー・サイード・アル=フドゥリー(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました。「アッラーの使途ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)は言いました。”あくびをするときは、手で口を押さえよ。悪魔が入ってくるのだから」ムスリムの伝承
このようにハディースに書かれており、あくびと悪魔はつながっていると考えられています。
そのためイスラム圏であくびをするときは、右手で口を押さえるのがマナーです。
おならは不浄?
イスラム教は、清浄であることが非常に重要であるとされています。清浄であることを「タハーラ」といいます。
穢れは外面と内面にわけられ、外面の穢れは水で洗うことによって清浄になります。
礼拝前やクルアーン読むときなどはタハーラであることが求められます。
このタハーラの状態が無効になることのなかに「おなら」が含まれています。
清浄になったのちに「おなら」をしてしまった場合、また体を清めなければなりません。
アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました。「アッラーの使途ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)は言いました”あなた方が腹部に何かを見出して苦しくなり、何か出てしまったのではないかと疑念を抱いたとしても、音を聞いたり臭いをかいだりしたりするまでは、礼拝を中断してモスクをでてはならない」ムスリムの伝承
このようにイスラム圏で「おなら」は不浄であると考えられています。
人前でおならをなるべく避けた方がよく、もしおならをしてしまった場合は自分が不浄であるという認識を持ってください。
必要によって手を洗うなどしてください。
げっぷは気にしない?
げっぷに関するクルアーンやハディースを探しましたが、見当たりませんでした。
スーダンでも食後にげっぷをするおじさんがたくさんいます。
もちろんげっぷは人前ですることは避けた方が良いのですが、あまり気にしなくていいんじゃないのという意見が多いです。